先週「インスタがいいね!件数の表示を停止する検討を発表。なぜ?」という記事を公開しましたが、インフラグラムがもしそういった方針になるのであればインフルエンサーにとって今後一体何が一番大切な要因となってくるのでしょうか?そしてインスタグラムの新しい方針の背景には、メンタルヘルスとマインドフルといったユーザーへの配慮があったのです。
今のソーシャルメディアが当たり前となった時代では、”いいね”は極めて重要な役割となっておりいい意味でも悪い意味でも私たちに影響を及ぼし、それによるドーパミンの発生から依存性までも生むといった結果になっています。
よく考えてみると、いいね!の件数で自分が載せた写真の価値を他人から測られるなんてたまったもんじゃありませんよね。とはいうものの、やはりいいねがいつもより少なかったりするとネガティブに捉えてしまうのはよくあることかと思います。そのようなことを考えると、今回のインスタグラムの方向転換はポジティブだと言えるでしょう。
そしてこの新しい方向性はどのようにインフルエンサーに影響を及ぼし、これからいいねの件数以外に何が重要になっていくのかといった所に注目していきたいと思います。
企業やブランドがインフルエンサーとコラボをする際、いいねなどといったエンゲージメントの指標は起用基準をするにあたり極めて重要な数字でしたが、それだけが重要な数字ではないのです。
ライクなどの数字でインフルエンサーのエンゲージメントを決めつけるのは一昔前の話です。いいねの件数以外ではストーリーのエンゲージメント、それによるフォロワーの増え、オーディオがオン・またはオフで再生されているか、などその他のインプレッションが重要となってきます。そしてそれを得る為には、自動的に需要のある、人々が求めているコンテンツを提供することが求められてきます。
高いエンゲージメント率を求めるのは当たり前のことですが、一番重要なのは数字ではなくそのコンテンツ自体のクオリティということがわかります。ハイクオリティなオーディエンスにバリューを与えられるようなコンテンツは自然とエンゲージメントが付いてくるということでしょう。
あるインフルエンサーは、このインスタグラムの方向転換についてこうコメントしている。
”いいねの件数はクリエーターにとって大切だけど、これにより人々がもっとコンテンツ一つ一つの”価値”に注目し始めたらいいと思う。そしてそれがもっと深い意味でのエンゲージメントに繋がっていくけばいい。”
一つはっきりわかっていることは、インスタグラムはクリエーターの味方でありよりクリエーターが活動しやすい、ポジティブな環境づくりを試みていると言えるであろう。
賛否両論のあるこの方向転換だが、今後インスタグラムがどういったプラットフォーム作りをしていくのか注目していきたい。