あるドイツ人のインフルエンサーカップルが、コンテンツの為の旅行費を母親に負担させていた事を暴露して非難が殺到しています。母親は2つの仕事を掛け持ちしてなんとか彼らの旅行費を稼ごうと必死だったようだ。二人のカップルは既婚者で@another_beautiful_day_officialというアカウント名で主に旅行系・ライフスタイルといった系統のアカウントを運営しており、ヨーロッパやアジアなど様々な場所で撮られたプロフェッショナルな写真が並んでいる。
二人は次の旅行先をアフリカに決めたが旅行費が足りていない為、GoFundMeというクラウドファンディングサイトでドイツからアフリカまでの自転車の旅の費用を集めている(今現在6月22日で8万円程集まっている)。目標金額は10,000 euros (日本円で約120万円)で全ての滞在費、携帯のSIMカード、自転車旅の自転車まで全ての費用を寄付してもらおうとしているのだ。”なぜ”このクラウドファンディングを始めたのかという理由は曖昧だが、人々の反応はここからおかしくなってきたのだった。
彼らのクラウドファンディングのページでは、「この自転車旅を通してみなさんに地球や人々の美しさだけでなく、醜悪さも共にお届けしたいと思っているが、まずは何もしないのではなくアクションをとる事から始めたい。together we can make a difference(私たちはみんなで変える事ができる)」と書いた。彼らはそのキャンペーンを自らのフェイスブックページでもシェアし、シェアや呼びかけを求めた。
だがフェイスブックは彼らが仕事をせずに、旅費を母親から資金提供してもらっていると暴露したプラットフォームで人々は優しい風当たりとは言い難い様子だった。
彼らはもう既に消去されてしまったフェイスブックの投稿にてこう続けた。「人に金を媚びらずに自分で仕事を探して働けという人もいるけど、僕らのようにSNSで他人の人生に影響できる影響力を持ってしまうとみんあが言う”普通の仕事をする”という事は選択肢ではないんだ。モデルでもしてちゃちゃっと稼ぐ事もできたが、消費者主義を宣伝している広告塔にはなりたくない。」
また、資金提供をしてくれている母親については”自分の事は二の次”と語った。それから彼らのインスタのコメントやGoFundMeのページにはバッシングのコメントが次々と寄せられるようになった。
コメントに中には「お前が世界に影響を及ぼしている影響はナルシシズムだ。バケーションなんて取れずに、週に80時間も働いてなんとかやりくりしている人はたくさんいるというのに。」「最低なあなたたち二人じゃなくて、可哀想な彼の母親の旅行費を寄付したいわ。」寄せられたたくさんのコメントはカップルにフォローアップの投稿を余儀なくした。
その投稿にはこう書かれている。「SNSで人々が投稿するものは贅沢なライフスタイルを見せびらかしている写真で、僕たちもそうする事はできたがそうしないようにしているだけ。金があるときは人が集まってくるが、そうでないときは途端に離れていくという事を僕等は見てきた。コメントなどで一方的な判断をして非難する人もいますが、今僕らには金銭的サポートが必要で母親とみなさんから寄付を受け付けている事も隠すつもりはありません。」
それから彼らはソーシャルメディアから休憩し、仕事の面接にも行ってみようと思うという事を発表した。これから彼らの新しい人生の幕開けとなったのであった。