ナノインフルエンサー:フォロワー数は少ないが特定の分野と狭いコミュニティ内で影響力を持つ一般ユーザー。
ナノインフルエンサーという言葉が少し前に誕生し、注目されつつある新しい一つのインフルエンサーマーケティング方法ですが、最近になり最も注目されているであろうとも言えるナノインフルエンサー。その背景には信頼という言葉が隠れていたのです。
セレブや有名人のアカウントは、フォロワーが多いからといってエンゲージメント率も高いとは限らない。そしてステマなどの問題もあり、方法によっては怪しく見えたりオーディエンンスが100%信頼できないといった信頼性に欠ける問題性がある。
新しいオーストラリア シドニーを拠点に販売を始めた健康食品ブランド”nutsnseeds”はインフルエンサーマーケティングで「フォロワー1人以上」いる人をターゲットにアンバサダーを募集しているそうだ。リターンとしてアンバサダーに選ばれたナノインフルエンサーは、無料の商品提供と自分が売った分のコミッションが受け取れるそうだ。
ナノインフルエンサーは友達や家族などを限定にフォローしている事から、彼らとの深い関係性を築いているためダイレクトでパーソナルなアプローチが可能な為フォロワーがさほど多くなくても、かなり高いエンゲージメント率が見込めるのだ。
シドニー発の健康食品ブランドはローンチに先駆け既に数人のナノインフルエンサーを起用しており、そのフォロワー数は約1500人だそう。その中の一人はナノインフルエンサーになる事についてこう語った。
”フォロワーはそんなに多くないけど、商品やファッションなどDMでのランダムな質問がたまに来るから、それらにしっかり対応するようにしているわ。そうする事で関係性を気づく事ができるし、信頼を得られる。また、今や何百人ものフォロワーを持つマクロインフルエンサーは報酬を受けてのタイアップが多く、正直でないものも多く存在すると知っているオーディエンスも増えてきているから、ナノインフルエンサーの需要は増えていくと思う。”
これからもっとナノインフルエンサーの影響力に気付き、目をつけていくマーケターが増えていくだろう。