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スタートアップにインフルエンサーマーケティングは効果があるのか?

今では大企業のマーケティングに主流なグーグルの広告は、2000年代の始めから2010年くらいにかけては皆グーグルの広告にいくら投資したらいいかわからなかったが、今インフルエンサーマーケティングがそのような立場にあると言われています。

インフルエンサーマーケティングは数年前から流行りだしていて、成果もだしているブランドや企業はあるが、そう詳しくないブランドや企業からしたらいくら投資してどのようなインフルエンサーを起用したらいいのかなどといった事から迷わされているようだ。世界広告組合連合によれば、65%のトップ34位の広告を出しているブランドや企業たちは、インフルエンサーマーケティングに使う費用を増やしていく事に意思表示をしている。また、インフルエンサー検索ツールのプロバイダー”Influencerbd”は人々がインフルエンサーマーケティングにかける金額は2020年までに8ビリオンドルにも及ぶであろうと言われている。

世界的に有名な大きなブランドは、セレブリティをブランドのアンバサダーに雇う金銭的余裕があるが、それと同時にマイクロインフルエンサーを起用する事も出来どちらにも手を出せる状況だが、スタートアップはどうだろう?

アクセスが限られている始めたばかりの小さいスタートアップがインフルエンサーを使って企業の成長を試みる事は可能なのであろうか?

FiiTの社長は若い会社が初期段階でインフルエンサーのキャンペーンをする事はカスタマーを惹きつけるのに重要なステップだろうと語った。実際に2018年の4月にFiiTのサービスを開始してから今に至るまで、インフルエンサーの力も入れて100,000人以上ものユーザーと10,000人以上の有料登録者を集める事に成功している。また、ファンディングでは先月6億円にまで達したそうだ。では一体そこに至るまでの具体的なステップとはなんだったんだろうか?

インフルエンサープログラムの積み上げ

有料メンバーの登録者を集めるためにFiiTはインフルエンサーキャンペーンを多層化してアプローチしたそうだ。というのは、まずはジムで働くトレイナーの人々に自己ブランドを混ぜFiiTを宣伝してもらい、セレブのアンバサダーを起用しブランドの信憑性をあげ人々に親しみを、そしてその下にミクロインフルエンサー達がいる仕組みとなっている。それらの3層ものバックアップでマーケティングを成功させたようだ。だがスタートアップでセレブのアンバサダーやインフルエンサー達をどう集めたのだろうか?

インフルエンサーの登録

FiiTの社長は、インフルエンサーを集める際オファーはいつも魅力的でないといけないと語った。というのは、インフルエンサーにとっても、FiiTにとっても両方にメリットがあるようにする事でオファーをもらったインフルエンサーもFiiTのために働いているというよりも、一緒に一つの事を作りあげているといった感覚になるという事だ。

例えばパーソナルトレーナーの場合、FiiTのプラットフォームを使い自分を売り出し、クライアントを集める事ができ、インフルエンサーの場合録画したワークアウトコンテンツをFiiTに投稿しそれをSNSのプラットフォーム上でコンテンツのネタとして投稿し、人々も信憑性を感じアカウントも成長し、FiiTにも足を運んでもらえるという事になる。また、FiiTの社長は今までインフルエンサー選びに苦労した事がないとも語った。なぜならミクロのレベルであっても、インフルエンサーを選ぶ際は必ず一つのカテゴリーでバズった事がある人を雇うようにしているからだ。そうすることにより、バズる要素を知っていて尚且つバズる要素をモノにする要素を持っているという事になるからだそう。

インフルエンサーの影響力を正しく使い、クライアントを引き寄せた事でFiiTの成長にインフルエンサーは大きな影響を与えたと言えるであろう。

待ち受けるフリーミアムチャレンジ

ある程度登録者を集めたところで、FiiTはフリーミアムの壁にぶち当たった。フリーミアムというのはフリーとプレミアムを合わせた用語で、無料会員をいかに有料会員に変えていくかという事。明らかに無料の会員を集めるのには無料コンテンツでカスタマーを魅了するための十分な魅力が必要だが、有料となると本質的な魅力が必要になってくる。でなければ人々はお金をわざわざ払わない。そこでFiiTはインフルエンサーをを使いスポティファイが無料から有料に人々を惹きつけた術をまねる事にした。

上記に記載したファンディングの6億円はIoSからアンドロイドに変えたり、テクノロジーの進展などに使われ、その残りがマーケティングやプロモーションの費用となる。スポティファイのフリーミアム戦略は安くはない。セオリー的にどんなビジネスであれインフルエンサーマーケティングは使えるが、ベストと言えるのはやはりファッション、美容、フィットネスである事がわかっている。というのはロールモデルがインスタやユーチューブを使い既に自分のスタイルや化粧法、フィットネスルーティンなどで独自のファンベースを作る事に成功しているからそれを使いレバレッジをかける事ができるという事だ。

難点といえばキャンペーンの有効性を測る事とブランドとインフルエンサーの関係性だが、スタートアップでもリソースとコミットメントがあればインフルエンサーは友好的なツールになるに違いない。

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