世の中に溢れかえる広告やマーケティングはなんとしてでも私たちに物欲を沸かせるような作りになっていて、特に好きなモデルや芸能人が広告や着用をしているブランドなどは欲しくなってしまうのはよくある事です。何か見れば見るほど、物欲は湧いてきますよね。ですが、買い物に行って特にほしいものはないけど、何かほしいといった感情を持った事はありませんか？そういった買い物をするとき、本当は私たちは何を求めているのでしょうか？心の中の深い部分では、何が欠陥しているのでしょうか？
マーケティングに踊らされて、数ヶ月に一回変わる流行を追い続けて欲しくもないものを買い続けるのは、なぜでしょうか？本当に必要ではないけれど、もう少しお金に余裕があれば買えるのに、や通りすがる高級車を見てあれが手に入れば幸せになれるのに、と想像する事はありませんか？
中には物質的なものに囚われ過ぎて、お金を借りてまでモノを買おうとする人がいますが、どのような心理が隠されているのでしょうか。私たちはもしこれを買ったらハッピーになれる、みんなが嫉妬する、といった仮説を作り出しありもしない期待をし、好きでもない人々からの関心を得ようとしてしまいがちですが、実際にそれらのモノを手にしたとき、がっかりした経験がある人も多いはず。
何かの広告で高級車やプライベートジェットを乗り回し、高級ジュエリーやブランド品を身にまとい、幸せの頂点にいるかのようなプロモーション動画やテレビでの宣伝をよく見かけますが、踊らされてはいけません。そこからモチベーションをもらうのはいい事ですが、彼らと同じような生活が手に入ったとしてもそれがあなたを幸せにしてくれるという事はまた別の問題なのです。
絶対に誰もが１度は聞いた事があり、決まり文句のように聞こえますが最終的に、モノは私たちをハッピーにできないのです。というのは、それらの広告を見て育ち、ソーシャルメデイアの黄金期と共に生活をしている私達ミレニアム世代の住むライフスタイルでそのような事を言われても、ピンとこないのは当たり前なのです。なぜならブランドや企業の広告だけでなく私たちの生活を取り巻いている全てのものが、より良い生活スタイルを手に入れるためには何か物質的な物を足し続けないといけないと思い込ませているから。
ハピネスとは、一人でいるときに自分自身の事をどう感じるかどう向き合えるか。
実際に人間は身の回りの物が少なく、シンプルな方がより幸せを感じる事ができるそう。あなたが買い物をする際それはモノを買っているのではなく、何か自分の中で欠けている感情を補うために買っているのです。高級車、ハイブランドのバッグや高級時計などを欲している時あなたが本当にほしいモノは、他人から認められたいと思う認知、羨ましがられたい気持ち、自信、人気や他人から見た自身の価値なのです。
自分自身に問いかけた事はありますか？”なぜこれを欲しているんだ？”
もしあなたの答えが、羨ましがられたいなど上記に書いた５つの他者をベースにしている事ならばそれは手に入れてもあなたをがっかりさせ、失望させ続けるでしょう。
私たちの物欲が沸く時、これを手に入れたらハッピーになれると言い聞かせますが、それは物質的な事を理由に幸せになる事を自ら延期していて、その時忘れがちなのは私たちが毎日する事が好きでないならば何を持っているかは関係ないのです。自分自身を本当の意味で受け入れ、愛せていない 時他者を愛する事は不可能というのと同じでそのような場合モノもあなたをハッピーにする事はできないのです。なぜならハピネスは外部的な要因ではなく、内面的な事だから。内面の愛やピースフルを手に入れた時、何もそれを取って代わる事はできないのだ。
そしてそれらの内側の感情はお金で買う事はできなくて、自分自身で創り上げ、探るしかないのです。贅沢品を欲しがる事が間違っているのではなく、それらの満足感は短命な傾向があるため、ハピネスを委ねてしまい期待した時に空虚感に襲われそれを手にする前よりもアンハッピーになりまた物欲に走るといった負のサイクルに陥ってしまう可能性が高いでしょう。
自分をハッピーにできるのは自分しかいないのです。
