過去たった数年の間インフルエンサーマーケティングの成長はとどまることを知らず、消費者ブランドの間ではマストなデジタルマーケティング法として認知度を上げていきました。
昨年の発表では全世界で2000億円もの資金がインフルエンサーマーケティングに投資されました。そこでまだまだ問題点もあるインフルエンサーマーケティングですが、今年度のメインの問題点に注目していきたいと思います。
偽スポンサーコンテンツの排除
昨年はフォロワーを購入してフォロワー数を偽っているインフルエンサーが問題になりましたが、今年度はスポンサーとのコラボに見せかけた投稿に注意が必要です。
ソーシャルメディアの歴史は浅く、若者の間ではたくさんのフォロワー=ファンをもったインフルエンサーは今では簡単に人気者の”オンラインハリウッドセレブ”のようになれるこの時代。大企業や流行りのスポンサーとのコラボに見せかけた偽りの投稿をしているインフルエンサーがいるようです。
主に駆け出しのインフルエンサーが自身のアカウントの成長促進か、既に少しフォロワーが集まってきたインフルエンサーの更なる成長を試みる方法として使う手ですが、他のブランドから声がかかりやすくなったりコミュニティ内で知名度を上げることができることからこのような手を使うインフルエンサーが出てきているようです。
このようなインフルエンサーの不誠実な行動から、企業やブランドは頭を抱えていると同時にたくさんの議論を呼んでいる。
また、それを突き止めるのも難しいが企業やブランドがそれらの偽コンテンツを突き止める事は今年度の大きな問題点となりそうです。
偽フォロワー
昨年から問題になっている偽フォロワーは今年も大きな問題点となるようです。
今では新しいシステムや偽フォロワーを持つアカウントの除去活動やフォロワー数とエンゲージメント数のギャップで比較的識別しやすくなったものの、未だにすべてのアカウントを処理しきれているわけではなく、今後も注意が必要となっていくと言われています。
インフルエンサー起業家の続出
大規模のインフルエンサー達がブランドとコラボして働くのではなく、自らのブランドを立ち上げインフルエンサーとしての立場を使い、起業家としてビジネスをしているケースが増えているようです。
例えば260万人ものフォロワーを持つHuda Kattanさんは自らのコスメティックブランドを立ち上げ、ビリオンダラー企業にまで発展させた事で知られています。
このような事例は同じジャンルでの案件を引き受けにくくなるのと、メガインフルエンサーの起用が更に難しくなる事からマーケターにとって少し不便とも言えるでしょう。
ROIへの着目
ソーシャルプラットフォームは消費者とインフルエンサーの交流場とも言えるので、インフルエンサーマーケティングのバジェットは平均的に今年も去年を上回ると言われています。
そんな中もちろん企業側は投資収益率(ROI)を求めるわけで、その査定をいかに正確にしいかに次の投資を効率的にできるかが課題となるようです。
今年度も新たな問題点が見えていますが、それらを解決した先のインフルエンサーマーケティングがどのように変化していくか将来が楽しみです。