2025年の大阪・関西万博にて、「大阪ヘルスケアパビリオン」を訪問しました。
テーマは「REBORN」
自然と都市、テクノロジーと健康が交差する空間として、幅広い展示が展開されていました。
最初に体験したのは「リボーン体験ルート」。専用アプリとリストバンドを使って自分の健康状態を測定し、その結果をもとに25年後の自分の姿と対面するというコンテンツ。


アバターで表現された“ミライのジブン”は、両親や祖父母に似ているといった感想が多いそう。測定した7項目もランク付けされるので、生活習慣について考え直す良いきっかけになります。

続いて注目したのは、1970年の大阪万博で登場した「人間洗濯機」を現代の技術でアップデートした「ミライ人間洗濯機」。全自動で身体を洗浄するという当時の奇抜な発想が、令和の技術とデザインでどう進化したのかを垣間見ることができ、年齢問わず来場者の興味を集めていました。

「家庭でつくる霜降り肉」の展示では、培養肉の技術が紹介されており、星型やハート型にプリントされた培養肉のイメージ映像が目を引きました。見た目のデザイン性が加わることで、培養肉が単なる代替食品ではなく、食の楽しさそのものを拡張する存在として紹介されていたのが印象的です。栄養素も自由自在な培養肉は様々な議論を呼んでいますが、非常に興味深い技術だと感じました。

また、大阪メトロによる「未来の大阪」の映像展示も公開されており、交通インフラの進化や都市空間の変化を臨場感のあるビジュアルで体感することができました。街の風景がどう変わるのか、日常生活をベースに想像できる展示です。

最後に見たのは、iPS細胞をテーマとした心筋シート等の展示。
再生医療の最前線を紹介する内容で、医療技術がすでに実用段階に入っていることを、模型と映像を通して分かりやすく学ぶことができました。

全体として、「大阪ヘルスケアパビリオン」は未来の都市と健康を“体感”する場として非常に充実した構成になっていました。医療・建築・食・インフラといった異なる分野が交差しながら、共通して「人の暮らし」にフォーカスが当てられている点がこのパビリオンの魅力です。
全ての展示を見ると2時間以上は必要とのこと。気になる箇所をみなさんチェックしてみてください。