インフルエンサーになるというのは、ただ単にセルフィーを撮ってインスタに載せていればいいというものではない。イタリアのある大学はインフルエンサーになる方法が学べる3年のコースを学費約130万円でオファーし始めたのだ。
そんなユニークな学位を開始したイタリアの大学というのはeCampusというオンラインの大学で、13年前に始まった大学。生徒は約3万人ほどでその他たくさんの学位コースの選択が可能になっている。例のインフルエンサー学科では主に基本から企業案件のこなし方などが学べるようだ。
学校側は”インフルエンサーになるというのは、学位など正式な形で今まで何かに認められるということがなかった。そのため企業などがインフルエンサーを選ぶ際にどういった判断基準をもうけたらいいのか、またそうだとしても偽フォロワーなどといった悪質なインフルエンサーも存在するため、リスクがあったが正式に学位がもらえる方法を儲けることでインフルエンサーと企業どちらの立場に撮ってもウィンウィンとなります。”と語った。
もちろん、フォロワーやオーディエンスもしっかりとその職業においての学位のある人からの発言の方が説得力があるのではという意見もある。
”インフルエンサーは時間が経つにつれ、さらに力をつけている。インフルエンサーはセレブより6倍以上影響力があるといえる。人々はただの有名人からではなく、ちゃんとした地位がある人からの意見を聞きたいと思っているのだ’。
こういった学位ができたきっかけとしては、たくさんの若いイタリア人がインフルエンサーになるにあたり、テクニカルスキルからつまずいてしまうということがわかっており、そういった初歩的な講座、自分自身を売り出すスキルなどの講座から入っていくそうだ。また、イタリアの若年層の失業率は30%となっておりヨーロッパの中で一番高い数字だ。
”イタリアではたくさんの人々が自分自身をインフフルエンサーと呼ぶが、実際に案件をこなしたりデジタルマーケティングについての知識がある人はほとんどいない。”と学校の教授は語った。
インフルエンサーは今までセルフポロモーションがうまい、容姿がいいタイプの人々がフォロワーをゲットし自然と有名になっていき、ストリートスマートな人がそこからキャリアを広げていくイメージだったが、学科までもができてしまうとは時代に沿った選択になるのかもしれない。